2020年7月15日 20:00
冤罪の過去も! 頭脳警察PANTA「スティングに負けない」大波乱人生
今回の自粛警察も含めて、SNSの問題は根深いですよね。
高校時代に味わった怒りがモチベーションの根幹
―そんななかで、PANTAさんが思う「音楽の力」とは?
PANTAさん僕が最初に出会った音楽は、スティーブン・フォスターの「ケンタッキーの我が家」。親父の親友だったメリック軍曹がハーモニカで吹いてくれたんですが、それが自分にとっては原点になっています。
その後、エルヴィス・プレスリーやビートルズにはじまり、アニマルズ、さらはオーティス・レディングやサム・クックといったブラックミュージック、そして最後にはマディー・ウォーターズやジョン・リー・フッカーらのブルースと出会いました。
ただ、「差別の歴史のなかで生まれたブルースを極東のケツの青いガキが歌っていいのか?」と悩むようになり、19歳になったときに自分の言葉で歌いたいと思って頭脳警察を始めたのがきっかけです。
それ以来、僕が思っているのは、「音楽というのは、どんな軍隊よりも強い最高の武力である」ということ。音楽には、宗教も民族も国境も超える力があると僕はいまだに信じています。
―音楽への熱い思いがヒシヒシと伝わってきますが、もし音楽と出会っていなかったら、何をしていたと思いますか?
PANTAさん実は、中学生のときは将来イタリアに行って車やバイクを作る工房で働きたいと考えてました。