2020年7月16日 19:00
夫の不倫発覚で妻が家出! そこで見つけた「無謀すぎる」第二の人生
そこで、本国で大ヒットとなった作品の背景について、こちらの方にお話をうかがいました。
ツヴァ・ノヴォトニー監督
『ボルグ⁄マッケンロー 氷の男と炎の男』 でヒロインを演じ、女優として活躍しているノヴォトニー監督。新進気鋭の女性監督としても、注目を集めています。今回は、スウェーデンのさまざまな事情から本作を通して伝えたい思いなどについて、語っていただきました。
―まずは、この作品のどのようなところが、大きな反響を得たとお考えですか?
監督本作のテーマは、どの時代でもどこの国でも通じることですが、存在価値のない寂しさや孤独への恐れは、誰もが共感すること。パートナーや友人や仕事などにおいて、勇気を出して自分の人生に変化をもたらそうとすれば、人は強くなれるのだと訴えかけているところが支持されたのだと思います。―演出に関して意識した部分があれば、教えてください。
監督最初に登場するときのブリット=マリーは、幼少期や過去の出来事を大いに引きずっていますが、私たちもみな同じように幼少期や過去の人間関係によって形作られているものです。
ただ、私は問題を抱えたかわいそうな女性が、ついに悟りを得て前向きな性格に変わり、新しい冒険へと踏み出していく、というような物語にはしたくありませんでした。