2020年7月16日 19:00
夫の不倫発覚で妻が家出! そこで見つけた「無謀すぎる」第二の人生
私にとって幸せとは、どんな状況でも心を開いて自分らしくいられることです。
―劇中で彼女が何度も口にする「1日ずつよ、1日ずつ」という言葉が日々の彼女を支えていたんだと感じました。では、監督が大事にしている言葉や信念はありますか?
監督私にとっては、“Everything will be alright.”(すべてきっとうまくいく)のひと言につきますね。
重要なのは、自ら声を上げること!
―シンプルで素敵な言葉ですね。ちなみに、北欧ではブリット=マリーのようなシニアの女性たちの就職事情というのは、どのようなものなのでしょうか?
監督スウェーデンでも、63歳の女性が就職することは簡単ではありません。なので、ブリット=マリーに起きたことは少しだけ現実離れした“映画の魔法”と言えると思いますが、人間関係に行き詰まってしまった女性にインスピレーションを与えるきっかけにはなると思っています。
もちろん、ブリット=マリーはサッカーのコーチになることを望んでいなかったとは思いますが、外に出ていままでは関わらなかった人たちと出会ったことは彼女の人生にとって、とても貴重な経験ですよね。特に、40年間も一人の男性と家に閉じこもっていた彼女には、この経験を通して協力することや自分自身を振り返る大切さに気付けたのはとても良いことだったのではないでしょうか。