2020年7月22日 20:00
Awich、夫の死を経験し、どん底へ…深い悲しみから抜け出す術とは
今や日本のヒップホップ・シーンのみならずアジア各地からも注目を集める沖縄出身のラッパー、Awichが遂にメジャーデビューする。14歳でヒップホップに出合ってから、その表現手段は人生とともにある。
鋭い眼差しと言葉が激変する時代を愛で包む。
「ヒップホップが教えてくれたのは、自分のオリジナリティと生まれた場所に根ざして感謝しながら生きること。ゲットーで生きる黒人たちから始まったヒップホップに、沖縄で生まれた私にも通じるものを感じた。沖縄に米軍基地があることや、歴史的背景もそう。どんな環境にも様々な側面があるけど、良さも悪さも、良さにしていく力が必要だから」
音楽を続けながらも高校卒業後にビジネスを学ぶために渡米し、現地男性と結婚して出産した。そんな矢先に夫と死別するという悲劇に見舞われる。
新作『Partition』に収録された「Patrona」や「Revenge」には、それでも戦う意志と理由を込めた。
「どんな状況でも私は歌詞を書いて歌うことをやめなかった。音楽やってる友達のスタジオに行ったりステージに立ったり、アメリカでもそんなことをずっとやってた。特に旦那は『絶対に音楽をやめるな。