くらし情報『1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?』

2020年8月1日 21:00

1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?

ニコニコ生放送やABEMAでは、NGワードを指定して、本人が受け付けたくない言葉をはじく機能を備えています。SNSも、ミュート機能で自分のコメント欄を表示させないようにするなど、改善はされつつあります。

木村花さんには、悪質な投稿を上回る大量の励ましや応援の声があったそうです。ただ、僕も経験がありますが、1000人に1人の悪口でも、言われた本人は一日中それを引きずります。「知らないやつの他愛もない悪口だから、気にしないだろう」と思ったら大間違い。受け取り手は、実は知人が匿名で本音を漏らしているのかもしれないと、疑心暗鬼に陥ってしまうのです。

木村花さんのほかにも、伊藤詩織さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんらに対するネット中傷を見ても、女性の発言に対して、大量の批判がことさら集中する傾向があるようです。メディア・リテラシーも大事ですが、女性差別・女性蔑視など、古い価値観に基づいた社会のありようも変えていかなければいけないと思います。
1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?


堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。3月に監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開された。

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