くらし情報『難民から王者へ…強制送還の危機から逃れるために少年が起こした奇跡の実話』

2020年8月13日 19:40

難民から王者へ…強制送還の危機から逃れるために少年が起こした奇跡の実話

映画としておもしろくするために、どうしてもフィクションの要素も入れなければならなかったのですが、ときには彼が気に入らないこともあったので、そこが難しかった部分ですね。ただ、僕としては本人のことを裏切りたくなかったので、心がけていたのはきちんと話し合いをすること。なので、2人で一緒に協力をして作業を進めていきました。

それから、ラストシーンに関してですが、脚本の第一稿の段階でフランスにファヒムの家族が到着するところまでを描きたいと伝えましたが、その時点で彼はまだお母さんには会えていませんでした。でも、せめてフィクションの世界では家族が再会するところで終わりたい、という思いがあったんです。そうしたら、その数か月後、なんと本当にお母さんがフランスに来ることに。まるで魔法のような話なんですが、脚本が彼の現実を裏切らずにその通りになった瞬間でしたね。

物語に真心を持って語ることが大事だと気がついた

難民から王者へ…強制送還の危機から逃れるために少年が起こした奇跡の実話


―ステキなエピソードですね。
ただ、監督はこの映画を作る資格があると自信を持てるようになるまで時間が必要だったとそうですが、なぜですか?

監督僕は90年代の末に非常にシュールな喜劇集団に属していたこともあり、映画の世界に移っても、演じるのも監督するのも喜劇のものばかりでした。

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