2020年8月20日 19:40
餓鬼が“丁寧な暮らし”ってどういうこと? 話題のツイッターが書籍化!
書籍化するにあたって、イラストを加筆修正して、4コママンガに改編。それらに挟み込まれている描き下ろしの短編では、現代の街でお坊さんに追いかけられたり、魚市場でマグロの競りや解体ショーを見学したりして、アクティブに動き回っている。ガッキーの表情は一切変わらないのにどんどん愛らしく見えてくるのは、塵芥さんの絵の巧みさによるところも大きいだろう。
「日本画のことは全然知りませんでしたが、デッサンの美しさに惹かれ、こんなふうに線を描けるようになりたいと思い、大学で専攻しました」
学生のときにマンガ家になることを一度は諦めたものの、こうしてガッキーで注目されるように。本人はその自覚があまりないようだが、ひとつだけ懸念していることが。
「餓鬼はもともと憐れむ存在なので、愛着を感じすぎるのもよくないな、という葛藤があります。餓鬼の暮らしに憧れて餓鬼道に行きたいっていうのは、本末転倒ですよね(笑)」
『丁寧な暮らしをする餓鬼』ガッキーの日常を綴った4コママンガ。ノマドワーカーの牛鬼や猫のマコチャンとの交流もほほえましい。
“カレー坊主”吉田武士さんの仏教解説も。KADOKAWA1000円©塵芥居士/KADOKAWA
ちりあくた・こじマンガ家。