2020年8月28日 19:00
上白石萌音、役所広司を見習いたい? ドラマ撮影でのエピソード披露
相手役のセリフはもちろん、その時の空気とかお客さんのちょっとした揺らぎとか、そういったものに耳を澄ませなさいって…。音楽もお芝居も自己中になっちゃいけなくて、周りとの調和があって成立するものなんだなって思っています。
――お芝居でも、上白石萌音が先にあるのではなく、周りありきで役に入っていかれるんですね。
上白石:私、あまり上白石萌音のことを信用していないんです。役って、どれもすごくカラーがあって、魅力的でドラマティックじゃないですか。私にはそんな個性も魅力もないんで、演じながら羨ましいなぁと思っています。
――そんな…。そもそもデビューのきっかけである「東宝シンデレラ」もですし、『舞妓はレディ』のヒロイン役もオーディションで掴み取ったものですよね。
それって、多くの人に魅力的だと思われた結果だと思うのですが…。
上白石:たぶんデビューしたての頃のほうが、まだ自分に自信があったような気がします。あの頃は何も考えずにぶつかっていける“無知の強さ”があったと思うんです。でもいろんな経験をさせていただいて、いろんな役や人に出会って、自分と比べてしまって至らなさに落ち込むことも多いし、怖さも感じるようになって…。