くらし情報『遠野遥、デビュー2作めで芥川賞 女2人男1人の三角関係で驚愕のラスト!』

2020年9月9日 19:30

遠野遥、デビュー2作めで芥川賞 女2人男1人の三角関係で驚愕のラスト!

「事務局からかかってきた電話の声が暗かったので、最初は『やっぱり落ちたんだな』と。受賞が、すぐにはピンとこなかったです」。デビュー2作めの「破局」で、芥川賞を射止めた遠野遥さん。20代での受賞は、2015年上半期、第153回芥川賞受賞者のひとりだった羽田圭介さん以来となる。

好感度といびつさを併せ持つ主人公。独特な語りに搦めとられて一気読み。
遠野遥、デビュー2作めで芥川賞 女2人男1人の三角関係で驚愕のラスト!


高校ラグビー部OBとして熱心にコーチをする傍ら、公務員試験の勉強に励む、大学4年生の陽介。恋人の麻衣子は政治家志望で、〈将来のためという理由で〉私生活や陽介のことは二の次。関係がぎくしゃくしているところに、陽介に好意を持つ灯が積極的に接近してきて…。緊張感のある三角関係が、陽介の考え方や生活などを浸食していく。

「書いていて、特に麻衣子と灯には驚かされましたね。このふたりの女性が計算外に勝手に突っ走ってくれたというか、僕の手の届かない、コントロールできないところでやったり言ったりしてくれたことが物語を動かした。むしろ、作者である僕がやっとついていく感じでした」

陽介は視点人物でもある。彼が見たものや思ったことの内面描写を軸に物語は進むが、その妙に冷めた語りに瞠目した読者も多かった。

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