2020年9月10日 19:00
スケボー少年のほろ苦い青春 ‘90年代のロサンゼルス描く映画とは?
映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『mid90s ミッドナインティーズ』です。
思春期のきらめきと切なさに胸きゅん!
お杉:‘90年代のロサンゼルスが舞台のほろ苦い青春映画の登場よ。『マネーボール』でオスカー候補になった実力派ジョナ・ヒルの初監督作ってだけで気になっちゃう
B子:『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のせいで、ジョナってコメディ俳優のイメージが強いからポップ&軽妙なテイストかと思いきや!背伸びするローティーンのつっぱりやスケーター仲間同士のマウンティングが描かれてるの。
お杉:意外だよね。主人公は、13歳のスティーヴィー。街のスケボーショップに集う少年たちに憧れた彼が、会話をきっかけに仲間に入れてもらうの。雑用を頼まれたときの嬉しそうな顔が母性本能をくすぐるわ(笑)。
B子:ジョナ自身もスケボー少年だったとかで、自伝的要素もあるみたい。
といってもスティーヴィーの反抗心の原因でもある兄イアンとの関係はジョナのそれとは違うと思う。イアン、暴力的すぎで、闇を感じる。
お杉:イアン役は、ルーカス・ヘッジズ。シャイア・ラブーフの自伝的作品『ハニーボーイ』にも出てたし、ほんと働くよね(笑)。