くらし情報『「したあとの朝日はだるい…」 ホストクラブオーナーが選ぶ、“短歌”を味わう5冊』

2020年9月19日 21:00

「したあとの朝日はだるい…」 ホストクラブオーナーが選ぶ、“短歌”を味わう5冊

短歌は、その瞬間を、鮮度をそのままに31文字に閉じ込めることができるものだと思いますが、この絶望する夫に向けた歌を読み、私は初めて短歌で泣きました」

『メタリック』小佐野 彈/短歌研究社
「したあとの朝日はだるい…」 ホストクラブオーナーが選ぶ、“短歌”を味わう5冊


セックスに似てゐるけれどセックスぢやないさ僕らのこんな行為は
ゲイであることを公表している台湾在住の歌人であり作家が、30歳からの4年間で詠んだ短歌より、370首を選んだ第一歌集。「生々しくて強い、そして儚い思いに正面から向き合って言葉にする彼の姿勢には、憧れを感じると同時に、“もし、自分であったら壊れてしまうだろうな”とも思う。
選んだ歌もですが、性的マイノリティと呼ばれる方々の葛藤に触れるとともに、“一体、何がマイノリティなのだろうか?”と考えさせられます」

『眠れる海』野口あや子/書肆侃侃房
「したあとの朝日はだるい…」 ホストクラブオーナーが選ぶ、“短歌”を味わう5冊


わたしが持てばどんなあなたも銃身であるから脚をからませて抱く
現代を代表する歌人の2012~2017年までの作品を収録。「彼女の選ぶ言葉の世界観に浸ると、まさに、この歌集のタイトルのように、自分の心の奥底にある暗い深海を漂っているような心地になる。自分の記憶を自分が貪るように促す感覚をおぼえます。選出した歌を読み、あなたはどんな“わたし”を呼び覚ますでしょうか?観念的な歌が多く、少し難しいところもあるのですが、現代の最先端の短歌に触れることができます」

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