福田雄一さんの上演台本・演出によって’12年、’15年に上演した『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が、主演に山田孝之さんを迎えて帰ってきます。同作にランスロット卿役で出演する賀来賢人さんが、作品にかける意気込みについて話します。
どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。
数年前、福田さんと、もし『SPAMALOT』を再演したらっていう話が出た時に、「やるならランスロットがやりたい」って言っていたんです。初演では、ランスロット役の(池田)成志さんがとんでもなく面白くて、完全に劇場を支配している印象がありました。その時の僕は、舞台の経験もほぼなく、まだ喜劇っていうものが何かもわかってない状態。さして考えもせずに本番に出たら、みんなはドッカンドッカンウケているのに自分だけウケなくて、すごくショックを受けました。でも何が違うのかもわからない。
先輩たちに教えてもらうと、ひと呼吸空けるとかほんのちょっとのことなんですよね。その通りやってみると、ウケたりする。笑いって偶然できるものじゃなく技術なんだと知って、その難しさと面白さにもっと挑戦してみたいと思うきっかけになりました。