2020年9月21日 21:00
賀来賢人「お客さんを意地でも笑わせたい」 『SPAMALOT』での挑戦
いまは、お客さんとの勝負という感覚です。日本人って笑いに厳しい方が多い気がするんですよ。劇場で斜に構えて観ている人がいますけど、そういうお客さんを意地でも笑わせたいし、それが達成できた時の気持ちよさはあります。ランスロットは作品に欠かせない存在ですし、どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。終始ずーっとくだらなくて、そこに素敵な楽曲があって、ベタベタなボケだけじゃなく、ナンセンスとかシュールとかいろんな笑いが入った作品。ミュージカルを知らない人、むしろ苦手意識がある人こそ、面白い作品なんじゃないかと思います。
大切にしている言葉
20代の頃は、落ち込んだり悩んだりした時にウルフルズさんの「笑えれば」という曲をよく聴いていました。よく行くお店で流してもらったりしていたんですが、「とにかく笑えれば 最後に笑えれば」という歌詞に励まされて、救われたことが何度もあります。
いまも落ち込むことはありますけれど、家族がいますし、それだけで救われることが多いです。家に帰れば自然と気持ちが切り替わるし、ひとりで抱え込むこともなくなりました。かく・けんと1989年7月3日生まれ。