2020年9月26日 20:00
伊藤沙莉「タヌキ側に属する私にしかできない」 オファー殺到の理由は?
また、今年公開された『ステップ』をはじめ、飯塚健監督作品にはこれまでに7作に出演。何度もキャスティングされる理由を、伊藤さんはどう考えているのだろうか。
「ありがたいことです。理由はわからないけれど…、私を使って、監督が自分のホームで遊びたかったからですかね(笑)。何度もご一緒して現場の雰囲気がわかっているから使いやすいだろうし、任せてももらえる。その期待に応えたいし、頑張った分だけ楽しい。短い時間でも爪痕を残せる役者だと褒めていただくことはありますが、それは監督さんをはじめスタッフさんの力量であって、私の技術や技量ではないと思います」
黒木瞳さんがメガホンをとった『十二単衣を着た悪魔』でも物語の中盤に登場し、重要な役どころを演じている。女優の大先輩でもある黒木監督の作品に出演したことで、新しい発見があったとか。
「女優として長く一線で活躍されている黒木さんだからこその魅せ方を教わりました。セリフや表情だけに頼るのではなく、ちょっとした仕草や動作で、解き放たれていく感情を美しく魅せていく方法は、とても刺激的で!これは、私が今までにしてこなかった表現の仕方だったので、最初は戸惑いましたが、黒木さんが、そっと寄り添い、導いてくれました。