2020年10月1日 19:10
移住、周囲からの反発、女優との恋…モード界の革命児が語る波乱の人生
―この作品を通して、世界中のさまざまな著名人にインタビューされましたが、そのなかでも印象に残っている方といえばどなたですか?
トッド監督まずは、やっぱりジャン=ポール・ゴルチエかな。カルダンとまったく同じようなハツラツさと素敵な人柄を持つ人で、とても光り輝いているように感じました。そして、彼はカルダンのことが本当に大好きなんですよね。でも、それは彼だけでなく、カルダンと仕事をしたことがある人はみんな一種のカルトのように彼のことを好きになってしまうんですよ(笑)。
デビッド監督僕は、歌手のディオンヌ・ワーウィック。毎日メッセージのやり取りもしているくらい僕のお気に入りなんです!彼女にNYでインタビューさせてもらったとき、彼女は引きずるほど長い毛皮のコートをはおってアパートの一室に現れましたが、特徴的なほお骨とあの声を目の当たりにした瞬間、ひざが震えましたね(笑)。
もともと彼女の音楽をずっと聞いていたというのもありますが、ご本人もあれだけ美しい人柄であることに感動しました。カルダンとのエピソードも印象深いものばかりでした。
トッド監督あと、東京で会った高田賢三さんも、ディープで美しい声でお話されている姿が素敵でしたね。