2020年10月7日 21:00
「悪い男」より「誠実な男」に惹かれる時代? “愛される男”の秘密
「ポジティブではない世界観を描いた作品に触れることで、無理をしなくていい、自分のまま偽らずにいていいと思うことができます。そうして、“私は孤立していない”と思えることが、癒しにもつながっていく。また、二次元もそうですが、ファン同士で愛する人の素晴らしさを称え合い、共感することも大きな癒しに」(犬山さん)
疑似恋愛感覚のときめき。
現実で触れ合うことがない相手に対しても、恋愛に似た感情を抱く人は少なくない。
「疑似恋愛は、尊敬と並びファン心理における2大巨頭のひとつ。現実では触れ合わないため、お互いに失望したり、傷つけられたりすることなく、ときめき続けられる点がポイントです」(塚越さん)
「現実の恋愛は、相手と会う時間などを合わせるのが難しい。その点、推しとの疑似恋愛は、時間の配分を自分で決めることができるし、適度な距離感もとりやすい。忙しいいまの女性にとっては、ときめきを得る相手として、いいのだと思います」(ユッケさん)
現実離れした理想の存在。
自分がいる世界とはかけ離れた場所にいる存在だからこそ、胸が熱くなることも。
「私たちが生きる日々の中には辛い気持ちになることも多いですよね。