2020年10月12日 19:00
大阪発の人気バンド・TETORA ボーカル上野「帰り道でひとりで泣いたり…」
大阪を中心に活動するスリーピースバンド、TETORA。2ndフルアルバム『me me』は、ざらついたアンサンブルと瑞々しいメロディが、より情感豊かに。
ロックバンドはジャンルじゃなくて人だと思ってる。
特に疾走感がある曲「抱きしめてるもの」では、“誰にも言わない心から大切なものは内緒にしておくんだよ私達以外何もいらないよ”と、強い信念が歌われている。ボーカル&ギターの上野羽有音(はゆね)さんはこう語る。
「学校の放課後にみんなで同じカバンを持つのとか、あんまり好きじゃなくて。“自分が好きなものを好きでいればよくない?”ってずっと思ってるんです。バンドも流行りを追ってるつもりはなくて、でも、みんなと違うことをしようとも思ってなくて、ほんま好きなことをやらせてもらってる。
だけど、よく落ち込むんです(笑)。ライブやって“楽しかった!”って思うんですけど、粗を探そうと思ったら、“あの時噛んだよな”って思って、帰り道でひとりで泣いたり。でも、悔しさも楽しいんですよね。プラス、昔と比べてお客さんがたくさん観てくれるようになっていて、新鮮さもあって。どんどん楽しくなってます」
TETORAの武器となっている、はみだした感情がそのまま映し出されたようなハスキーな歌声が、昔はコンプレックスだったそう。