くらし情報『突拍子もなく絶妙! 高山羽根子・芥川賞受賞後の第一作は壮大な“偽史”小説』

2020年10月14日 19:40

突拍子もなく絶妙! 高山羽根子・芥川賞受賞後の第一作は壮大な“偽史”小説

この夏、「首里の馬」で芥川賞を受賞した高山羽根子さん。受賞後の第一作『暗闇にレンズ』は空想が炸裂、虚実入り交ぜて大風呂敷を広げた濃密な長編だ。

映像の歴史と女たちの年代記。新芥川賞作家による注目長編。
突拍子もなく絶妙! 高山羽根子・芥川賞受賞後の第一作は壮大な“偽史”小説


「とても楽しく書かせてもらえた、自分にとってご褒美的な小説です。自分が楽しんで書いて、そこに人を巻き込むことができたらなと考え、自分のテンションを文章に写すことに心を注ぎました」

映画の黎明期から現在に至るまでの、映像に関わった女性たち数世代の物語や、映像や映画の歴史、さらには兵器として映像が使われたエピソードが並行して語られていく本作。

「そもそも映画の歴史みたいなものを、ねじれを生じさせながら書きたい気持ちがありました。正確なきっかけは忘れましたが、7~8年前にフィレンツェの科学館みたいなところに行ったことがあって。
そこに、古い、レンズのついた測量機器が並んで展示されていて、最初見た時に“武器かな”と思ったんです。そのあたりから、こういう話を考えていたのかもしれません」

女性の年代記というテーマもある時から頭に浮かんでいた。

「映画の歴史は100年ちょっとなので、何世代かにわたる年代記的なものができるなと思いました。

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