2020年10月22日 19:20
「ニコール・キッドマンだと誰も気がつかなかった」汚れ役に挑んだ理由
―見たことのないニコールさんの姿に、観客も驚かされると思います。
監督そうですね。彼女自身も、あの外見からはすごくインスパイアされていたようです。ご自身とはまったく違う人物ですから。そんなふうに変貌した自分の姿を鏡で見ることで、キャラクターをよく理解することができたとおっしゃっていました。
―では、ニコールさんと一緒に仕事をしてみて、感銘を受けた瞬間はありましたか?
監督彼女は用意周到に準備をされていましたし、とても勤勉な方なので、本当の意味でアーティストだと感じました。現場に来るときには、すでにキャラクターに入り込んでいて、撮影が終わってもそのキャラクターのままセットを出て行くようなタイプの女優。撮影期間中はずっとエリンでいたように見えました。
彼女に対しては尊敬と憧れの気持ちをずっと抱いてきましたが、今回一番驚いたのは、失敗を恐れることなく、つねにリスクを取っているところ。たとえ間違ったことをしても、新しいことに挑戦し続け、世の中に対して好奇心を抱き続けている姿からは学ぶことも多かったです。これは女性にとっても男性にとっても、大切なことだと思っています。
撮影中にはさまざまなトラブルもあった
―そういったところが、長年にわたってハリウッドでも第一線を走り続けられる秘訣かもしれませんね。