2020年10月28日 19:30
「叫んでいる凶暴な人たち」のイメージを拭った若き台湾活動家の意外な真実
最終的には50万人もの人々がデモを応援して街に出てきてくれたので、その様子にはとても感動しました。
不安もあったが、達成感も味わった
―とはいえ、身の危険を感じるようなことはなかったですか?
監督ひまわり運動の6日目に、立法院へ突入することになりましたが、建物の周囲は有刺鉄線だらけ。安全が確保されていないなかで、その柵を乗り越えなければならなかったので不安はありましたが、有刺鉄線を踏みつけて乗り越えたとき、ある種の達成感のようなものを味わいました。もちろん、本来は危険な行動を取りたくはないですが、あのときはそうせざるを得ない状況だったと思います。
―この作品ではそういった政治的な面だけでなく、学生たちの青春についても映し出されていますが、監督自身は青春時代に熱中していたことを教えてください。
監督私が若い頃は、社会運動のことを知らなかったので、そういったことに参加することもなく、大学受験のために勉強を一生懸命していました。とはいえ、高校生の頃はアイドルを追っかけたり、ライブに行ったりしていたことも(笑)。ごく普通の学生たちと同じようなタイプでしたね。
よりよい大学に行って、学校生活を楽しもうという気持ちが強かったので、社会運動に対しては「なんで社会運動なんかしなきゃいけないんだろう?」