2020年11月5日 19:10
蒼井優のある姿を見て…感極まった宮藤官九郎に監督が共感したワケ
そんなふうにひとつひとつを自分で決めることの気持ちよさは、生きるうえで大切な喜びだと思います。
監督映画にも「周造の死に一点の喜びがあった」という桃子さんのセリフがありますが、いま先生がおっしゃっていたようなところを表しているのかなと。寂しいけどたくましさもある女性のいろいろな感情が渦巻いて出てきたひと言なんだろうなと感じました。
―それでは、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。
若竹さんこれはおばあさんだから考えていることではなくて、若い人たちにとってもすぐそばにあることなので、若いみなさんにこそ観てほしいと思っています。あと、先ほども少し言いましたが、「愛こそがすべて」とか「愛がなければ……」みたいなことはまやかしですよ、と若い人たちに伝えたいですね(笑)。
とはいえ、愛には本当に深いものがありますし、素晴らしい愛に出会ってほしいという矛盾した気持ちもあるので、うまくは言えないんですが、つねにそういったことを考えながら生きていってほしいです。
監督桃子さん世代の人でなくても、この作品で描かれていることに思い当たる節がある人はたくさんいると思っています。
そういう方々がこの作品を観ることで自分にとっての桃子さんに想いを馳せてくれたうれしいです。