2020年11月5日 20:10
ROTH BART BARON、“ひとりバンド”に 「世界の痛みに比べたら…」
ROTH BART BARON、5枚目のアルバム『極彩色の祝祭』。複数のミュージシャンを招き、トランペット、トロンボーン、フルート、バイオリン、チェロなど、たくさんの楽器が奏でられ、とてもシンフォニックで肉体的な音像に溢れている。
人が感動する根源的なものを見せたい。その情熱を緻密に作り上げた。
メンバーの三船雅也さんはこう語る。
「自粛期間中に、他のミュージシャンと会って音を出すことができなくて。以前は当たり前だったことに対する喜びが予想外に大きかったんです。人と人が会って音を震わせ合った瞬間は、アルバムのテーマの“祝祭”にも繋がる。
人が感動する根源的なものを見せたいなと。その情熱を緻密に作り上げました。人間って単純にいろんな音を聞くと嬉しいんですよね。違う人がいるほうが面白いし。その何層にもレイヤーされた感覚が好きなんです」
アルバム制作中に、メンバーが脱退し、ROTH BART BARONは三船さんひとりのバンドに。
「メンバーが抜けたのはタフな出来事だったんですけど、それ以上に世界がタフだし。熱い温泉に入って、すごく熱いお湯を注がれても熱いと思わない感覚というか。世界の痛みに比べたらっていう気持ちで、目の前のことを一生懸命やるしかなかった。