くらし情報『芸能人にガチ恋、整形手術にのめり込むも…コミック『クラスで一番可愛い子』』

2020年11月11日 20:20

芸能人にガチ恋、整形手術にのめり込むも…コミック『クラスで一番可愛い子』

テーマも発表時期も異なる3つの短編が収められた、山中ヒコさんの最新作『クラスで一番可愛い子』。表題作は、整形手術を繰り返す女性の心理を掘り下げている。
芸能人にガチ恋、整形手術にのめり込むも…コミック『クラスで一番可愛い子』


「私は整形手術をしてみたかったけどできなかったタイプなのですが、今の10代、20代の子たちはわりとそういう感覚を飛び越えたところにいるような気がしたんです。自分ができなかったぶん尊敬の念もありますし、苦しみや痛みを伴うチャレンジをして道を切り拓いていく女の子を描いてみたいと思いました」

主人公のえりは、推しのイケメン俳優にいわゆる塩対応をされたことで、容姿さえよくなれば振り向いてくれるはず、という思いにとらわれてしまう。整形手術というハードルだけでなく、芸能人に“ガチ恋”をするという一線も越えてしまうのだが、やがて自分自身を傷つけ続けてきた代償を払うことに……。

転じて「怪物の庭」は、中世イタリアが舞台。奇怪な石像や傾いた家など摩訶不思議な空間が広がる「ボマルツォの怪物公園」を訪れて、その誕生エピソードを芸術家の情熱と悲恋の物語に昇華させた。

「イタリアの彫刻が好きなのですが、作中でも描いたミケランジェロの『ピエタ』は本当に美しくて。

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