2020年12月9日 19:10
大女優イザベル・ユペールが日本を絶賛「フランス人の多くが魅了されている」
それによって、ときには脚本に書かれていることを超えた映像を作り出すことができたので、作品をよりよいものにするための建設的な会話をつねにできていたように感じています。彼女は映画作家にとって、とても刺激的な存在なんですよ。
―おふたりにとって、非常に充実した現場だったんですね。
監督そうですね。お互いに本質的なところに直行する性質を持ち合わせているので、映画の素材自体を大切にし、無駄なことに頭を悩ませることもありませんでしたから。私はそういったときに発揮される彼女のエネルギーが好きでしたが、彼女もまた同じような考えを持つ私のことを必要としてくれていると感じることができました。そういう意味でも、私とイザベルはとても気が合っていたと思います。もちろん撮影は仕事ですから、いつもずっとふざけ合っていたわけではありませんよ(笑)。
でも、それくらい現場の雰囲気はとてもよかったです。
重要なのは感動を人と分かち合うこと
―現在、世界的にエンターテインメントが危機に見舞われています。こういう時期だからこそ改めて映画について考えたこともありましたか?
ユペールさんロックダウンのときに気がついたのは、「私たちは映画やあらゆる形の芸術表現を必要としているんだ」