2020年12月10日 19:40
暴力的な夫から幼子を連れて逃げた先に…被害女性が決意したこと
2019年のベルリン国際映画祭ではコンペティション部門でオープニング作品に選ばれ、注目を集めた本作。そこで、こちらの方に見どころなどについてお話をうかがってきました。
ロネ・シェルフィグ監督
これまでに『17歳の肖像』でアカデミー賞3部門にノミネートされるなど、デンマークを代表する女性監督として高く評価されているシェルフィグ監督。今回は、本作に込めた思いや困難な時代を生きる悩める人たちへ伝えたいことなどについて語っていただきました。
―「この作品はずっと描きたいと思っていた物語を組み合わせたもの」ということですが、どのようにひとつの作品に組み立てていったのかを教えてください。
監督まずキャラクターに関しては、私の過去の作品である『幸せになるためのイタリア語講座』に出ていた人物がふと出てきたりしているところもあるので、ほかの作品のキャラクターが混ぜ込まれているようなところはありました。たとえて言うなら、いろいろなキャラクターが子ども用の電車に乗っていて、それが同じ線路のうえを走っているような感じに近いかもしれませんね。
なかでも心がけていたのは、クララがほかの人たちの物語における最良な部分を引き出してくれるようにすることでした。