2020年12月22日 18:30
オードリー・タンの“SNSとの向き合い方” もし炎上したら…?
台湾のコロナ対策での手腕に注目が集まり、ネット上では、その名を見ない日がないほど。超多忙ななか、デジタル担当政務委員(大臣)を務めるオードリー・タンさん。超多忙ななか、貴重なお時間をいただきました。巷にあふれる質問を携え、訪ねてみると…。
国境を軽々と越えるITの使い手であり、大臣就任後は卓越した先見性と実行力で台湾の守護神としてご活躍。
――畏れながら…オードリー・タンさんには「天才」という枕詞がついて回りますが、うんざりすることは?自分に貼られたレッテルが不本意だったときはどう対処すればいいでしょう。
オードリー:どう形容されようと私は気にしていません。レッテルというものは、他人の“創作”ですからね。
――つまり、他人が定義した言葉にすぎないと割り切ればいい、と。ただ、学校や職場で毎日言われてしまうと心が折れてしまう人も…。
オードリー:その“創作”を毎日楽しめばいいのです。一日の時間配分を考えたとき、人とやりとりするインタラクティブな時間はおよそ8時間。この8時間は他人の“創作”を楽しむ時間だと考えてください。そして残りの8時間は、自分が楽しいと思うことに使う。そうやって区切りをつけ、気持ちを切り替えられれば、心がアンバランスになる状況は起こりにくいと思います。