くらし情報『ホロコーストを生き延びた男と少女…スキャンダラスな関係が生んだ希望』

2020年12月17日 21:00

ホロコーストを生き延びた男と少女…スキャンダラスな関係が生んだ希望

本作は、監督にとって10年ぶりの長編2作目となる意欲作です。そこで、完成までの道のりや作品に込められた思いについて語っていただきました。

―まずは原作から映画化するにあたって、難しかったのはどのあたりでしょうか?

監督今回、大きな挑戦だったのは、小説で細かく書かれている登場人物たちの過去や表情をどうやって映像で表現し、観客に伝えるかということでした。たとえば、これまでの作品であれば、収容所にいたことを知らせるために、わかりやすく列車に乗せるシーンがあったり、たくさんの亡骸を見せたりしていたと思いますが、この作品では収容所にいたことを示す数字が腕に刻まれているのを見せるだけで表しています。

そのほかに苦労したのは、キャラクターの数。小説は25年間という長い期間を描いた物語ということもあり、数多くの人物が登場しますが、映画では最初の6年だけに集中して、人物の数も10名前後に絞ることにしました。―原作者のジュジャ・F・ヴァールコニさんとはもともと別のお仕事で知り合われたそうですが、映画化にあたって何か相談されたこともありましたか?

監督この小説にはすべてが詳細に書かれていて、文句のつけどころのない出来だったので、特に説明やアドバイスを求める必要はありませんでした。

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