2020年12月17日 21:00
ホロコーストを生き延びた男と少女…スキャンダラスな関係が生んだ希望
観客の方々が作品とそういう出会いをしてくれていること、そしてみなさんがそう感じてくださっていることはすごく幸せなことであり、うれしいことだと感じています。
―監督も映画によってトラウマを克服したような経験はありますか?
監督恵まれていることに、いままであまり大きなトラウマというのはまだ経験していないですが、父との関係がうまく行っていない時期がありました。そこで、長編1作目では父と息子の話をコメディで描くことにしたんです。それを父と一緒に見ることによって、いいほうに向かっていったということはありました。
生きるうえで、何かに対して愛情を持てることが大事
―素敵なお話ですね。現代でも本作の登場人物たちのように孤独を抱えている人は多いので、彼らにシンパシーを感じる観客も多いと思います。そういう方々に監督から声をかけるとしたらどんな言葉をかけたいですか?
監督孤独やトラウマを抱えているときに一番いいと思うのは、自分が面倒を見ることができる対象を見つけるということではないでしょうか。それは人でもペットでも何でもいいと僕は思っています。
ちょっと説教っぽく聞こえてしまうかもしれませんが、そうすることで“生きる意味”を見つけることができると思うからです。