くらし情報『作家より人工知能のほうがお得意? 朝井リョウが“外注したい”執筆作業とは』

2016年5月24日 20:00

作家より人工知能のほうがお得意? 朝井リョウが“外注したい”執筆作業とは

「日常生活で嘘をつくことは誰でもあるのに、“レンタル業界”には批判的な目線があるな、と。仲がいいからこそ言えないこと、嘘をつくこともある。人との関係の築き方に、もっと選択肢があってもいいと思いました。それに、“空気みたいにいるのが当たり前”という関係が礼賛されていることへのカウンターパンチも書きたかった」

さて、今や人工知能が小説を書く時代。その点についてはどうか。「排除するのでなく、利用したいです(笑)。今回も舞台設定を考える作業を人工知能に外注したかったくらい。読者を楽しませるための舞台設定やセオリーに関しては人工知能に勝てなさそう。
だから文章そのものの温度で勝負するしかないです。“この人の書く文章が好き”と言われる作家にならなければと、これを書きながら感じました」

という文章世界もぜひ、たっぷり味わって。

◇二人の少女の成長と、隔たっていく価値観を描いた表題作のほか、レンタル業で他人になりすます女性と知り合った〈俺〉の戸惑いを描く「レンタル世界」を収録。文藝春秋1400円

◇あさい・りょう作家。1989年生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』でデビュー。2013年『何者』で直木賞を受賞。

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