2021年1月24日 19:40
劇団ひとり×古市憲寿 絵本『♪ピンポンパンポンプー』裏話を明かす
古:ちなみに、トントン進んだのは僕が頑張ったからじゃないですか?
劇:早かったのは最初だけ!(笑)
古:確かに…。テーマを“ありがとう”にするのか“仲直り”にするのかで悩みましたね。みんなが家にいなければいけないとか制限されている時で、「ありがとうを言いましょう」ってちょっと押しつけがましい。それよりも、思い合っていたはずなのにいつの間にかすれ違って離れてしまったというような、子供から大人にまで起こり得ることをテーマにしたほうがいいのかなって。ひとりさんも、そもそも物語を書かれる方なので、展開に迷った時に相談できたのはすごくよかったです。
劇:そう言うわりに、僕が「こっちがいいんじゃない?」って言ったら「そうですか」って言いつつすぐに覆す。「わかったよ、じゃあそっちで」って言ってもそれも覆す!3~4回はひっくり返してましたよ。
古:あははは(笑)。
絵本って短いぶん、たった1つの文章で内容がガラッと変わっちゃうから、なかなか決められなくて。しかも小説を書く時はパソコンやスマホで打ち込むところを、絵本となると手描きのラフをスケッチブックに貼り付けてって本当に試行錯誤でした。でも、そうやって本当に絵本になっていく過程や、自分の予想外の絵があがってきた時は面白かったし、普段は一人で書いているから相談しながら作っていくのは楽しかったですね。