2021年1月24日 19:40
劇団ひとり×古市憲寿 絵本『♪ピンポンパンポンプー』裏話を明かす
劇:自粛期間中じゃないとできなかったし、そもそも生まれていない企画だったと思う。
古:そうそう。でも、翌週までにこれを作ってこようとか部活みたいで、不思議な熱が生まれて、それが原点になったというか。
劇:古市さんのすごいところは、びりーくんのおうちの絵を見て「ママだけ料理をしてパパが何もしないというのはこの時代に合わない」って言えるところ。僕は全然気づかなかったから、なるほどなって思ったの。目の付けどころが違うんだよね。
古:こちらこそ相談するといつも即断で答えてくれるから助かりました。それに共演者ではなく、ひとりさんの作り手側のセンスを初めて見て、信頼できる人だと思った。
劇:中居さんは最後の「おしまい」のセリフを土壇場で「はい おしまい」に変えたり、タイトルの「ピンポンパンポンプー」もそうなんだけど、説明できないことを考えつくからすごい。
古:普通はこのタイトルは思いつかないですよね。
劇:僕たちは経験則でロジカルに考えちゃうから、結局当たり障りのない言葉しか出てこないんだけど、根拠もなく「ピンポンパンポンプー」って出てくるって素晴らしい。誰よりも経験値がある人なのに、そこを打破して自分の感覚や感性を優先できるって、じつはすごいことです。