2016年6月3日 12:00
ナチス政権下の核開発…段田安則×浅野和之の舞台『コペンハーゲン』とは?
どんな作品であっても、この方々の名前が連なっていれば、「面白くなりそう」との予感が高まる。硬軟自在。
時に少女や老婆だって変幻自在の芸域の広さで、作品に厚みをもたらす段田安則さんと浅野和之さん。
共に夢の遊眠社に所属し、’80年代小劇場ブームを牽引した演劇界の至宝たちが、宮沢りえさんというこれまた凄い女優を間に挟んで舌戦を繰り広げる。これは観なくては!おふたりにお話しを伺いました。
段田:昔から浅野さんの舞台を観ていて、いい俳優さんだなって思っていたんです。だから、浅野さんが遊眠社に入って一緒に芝居ができるようになって、こんな楽しいというか、うれしいことはなかったですよ。
浅野:そう言うけど、この人はねぇ…最初は亀のようにしてるけど、後でしっかり抜いていくんだよ。調子に乗らせるわけじゃないけど、うまい人だし外さないんで、彼の進み方を見てて勉強になることも多くて。
段田:僕も相手が浅野さんで助かった、と思うこと何度もありますよ。
でも、まさかここまでずっと縁が続くなんて、ありがたいことです。
浅野:ね。昨年の舞台『草枕』でも、お互いにやることが多くて大変だったのに、僕らふたりの場面の時は非常に楽しめたりして。