2021年2月6日 19:10
詩の楽しみ方は「パッと開いたページを」 現代詩人・水沢なおの教えるコツ
ハンディな詩集は移動中の読書や旅のお供にもぴったり。お気に入りの詩集を一冊、バッグに入れて持ち歩いてみては。
言葉の美しさに浸れる。
詩のなかの言葉は、私たちが普段使う伝達の言葉と違い、作者の心のうちを表現するために一字一句磨き抜かれたもの。それゆえ、しなやかで力強く、美しい。
「詩を読んでいると、磨かれた言葉のなかに自分がどんどん溶けていく感覚があります。いい意味で自我が消えて、裸の自分で世界にひとり立っているような。この感覚が味わえるのは詩だけだと思うし、私もそういう作品が創れるようになりたいです」
言葉の海にたゆたい、新たな自分を発見する。
詩はそんな得がたい読書体験をもたらしてくれる。
水沢なおさん1995年生まれ。武蔵野美術大学在学時から詩作を始め、第1詩集『美しいからだよ』(思潮社)で2020年の中原中也賞を受賞。“身体性”をテーマに、残酷さをはらむ美しい作風で注目の的に。※『anan』2021年2月10日号より。文・熊坂麻美
(by anan編集部)
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