2021年2月13日 19:10
“オタク”役好演の松坂桃李、仲野大賀がまたもや見せた“手腕”をほめる
は、いてくれるだけで監督が求めている空気感を作れた。そして(仲野)太賀(コズミン役)はさすがですよ。以前ドラマ『ゆとりですがなにか』で共演した時、ちょっと嫌なヤツを演じていた太賀は途中から急に好感度を気にし始めて、セリフは変えずに言い方を変えて憎みきれない男に仕上げたという力を持っていますから(笑)。今回も、ひねくれ者のコズミンにどこか可愛らしさを持たせたのは太賀の手腕です」
彼らとの何気ない日々やオタクの生態が淡々と描かれつつも、笑いと胸を熱くさせる感動が入り交じる。アイドルオタクとは縁遠い人ほど、そのまっすぐで深い愛情に心揺さぶられるに違いない。
「オタクって、一つのことに群を抜いて詳しいんです。“この情報や知識を誰かに知ってもらいたい”って気持ちが先行して、早口にもなりがちですが、僕にはその気持ちがちょっとわかります。オタクという言葉によって自分とは違う世界に生きる人だと思う人もいるかもしれませんが、言い換えれば自分の好きなことを貫いている人のこと。
スポーツ選手でたとえると、自分の競技に対してはオタクだと思っているんですけど。そういうふうに、自分の好きなことを追求している人というのが僕の中でのオタクの定義。