2021年2月18日 19:30
「体に電気が走るよう」話題の監督が圧倒された“病の少女と不良青年の恋”
だからこそ、この作品の監督をすることができれば、少なくとも2年間はこの4人と一緒に過ごすことができるんだと思い、何としてもこの仕事をものにしたいと考えました。なので、一番は4人のキャラクターたちですね。
大きなプレッシャーを感じる撮影だった
―そのときに、これはやりがいのあるものだと感じて挑戦したいと思われたともうかがっていますが、今回作品を作るうえで挑戦だったことはなんですか?
監督まず、ひとつ目の大きな挑戦としては、ミラ役の女優に髪を全部剃ってもらうこと。製作費にそういったメイクを毎回する予算がなかったというのもありますが、私自身が本物であることを求めているので、これはマストの条件でした。
ただ、そこで発生したのは、いろいろな撮影のスケジュールの調整が難しくなるという問題。というのも、父親役のベン・メンデルソーンのスケジュールが10日間しか取れなかったうえに、そのうちの2日間でミラに髪を剃った状態で参加してもらわなければならず、そう考えると残りの8日間で彼のパートをすべて撮り終えなければならなかったので……。
それは本当に大変なことでした。自分にも非常に大きなプレッシャーをかけることになってしまったので、今後は2度とそうならないようにしたいなと思ったほどです(笑)。