2021年3月1日 19:40
古田新太「最初はパッとしない話だなと思ってた(笑)」月影花之丞、18年ぶりの新作!
木野:本人はいたって普通ですから。
古田:ずっとあんなテンションの人、いないからね。ただ初めて一緒に仕事した時に、みんながいる前で拳を突き出して「命賭けて!」って言われた時はびっくりした。さすがに命は賭けられないよ、と。
木野:毎回生き返ってもらわないと。
古田:でも、木野さんと昔、『真夏の夜の夢』って舞台を一緒にやった時は、台本もなくてほぼほぼエチュード(即興劇)だったりもしたし、オイラは木野さんが段取りを覚えなかろうが平気なんだけど。
木野:ほかの役者さんたちは大変ですよ。私がセリフを平気でとばしたり、行くつもりのない方向に行ったりするから。
でも弁解させてもらうと、ほかの芝居ではもうちょっと落ち着いてやってるのよ。劇団新感線と、いのうえさんの段取りが私を狂わせるんです(笑)。いのうえさんの段取りの量が、私の許容量を超えてしまうんですよ。頭が真っ白になって、舞台の上手(かみて)と下手(しもて)がわからなくなって立ち往生した時は、さすがに情けなかった。
古田:なぁちゃん(西野七瀬)の肩を抱いて、本当は右に回って前に出てくる段取りなんだけど、どっちかわからなくなった木野さんが迷って左右に揺れだすっていう…。