2021年2月25日 20:00
「僕はミスコンに出る」性を隠して参加した男性の結末と夢の大切さ
人はいつもグループに属したいと思うんだけど、そのなかに入るのはなかなか難しいこともありますよね。そういったリアルさをこの映画でも描いています。
実際、コンテストの裏側でも、おとなしい女の子が派手な女の子たちのグループに入りたがっていたけれど入れてもらえないとか、強い人が弱い人を押しつぶそうとしていたというような現実を目の当たりにすることもありました。
でも、それは狩りをするライオンの間を知性やずる賢さを使って切り抜けていくサバンナの法則のように、現実世界でも同じことが起きているだけではないでしょうか。それは、明らかなことだと思いました。
―なるほど。コンテストでは厳しい美の規範がいくつもありますが、監督が思う“真の美しさ”とは?
監督とてもいい質問ですね。僕にとって美しさの基準とは、精神的にも外見的にも自分が誰なのかを知り、受け入れ、そして自分自身に対して責任を持っていることだと思います。
すなわち、自分の体と精神の調和が完全にとれているとき、人は美しくなれるのです。
人生と自分自身に対して、微笑みかけられるのは美しいこと。だからこそ、アレクサンドルと出会ったときに、彼のことを本当に美しい人だと感じたんだと思います。