
一度耳にすると離れない脳内に残る音楽と、強烈なミュージックビデオなどのビジュアル。ウェブやラジオを中心に人気に火がつき、いまや音楽フェスやメディアにひっぱりだことなっているポップハウス・ユニット、水曜日のカンパネラ。
3人いるメンバーのなかで唯一、“主演”という肩書で表舞台に登場するのが、現在23歳の歌唱担当、コムアイさん。
コムアイさんに話を聞きました。
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――そもそも、音楽を始めたきっかけは何だったんですか?
コムアイ:歌を仕事にすることはないだろうと思ってましたね。人前で歌ったことはなかったし、あまりにも音痴で。声量もないし、音域も狭い。ピッチも合わないし。そういう数値ではかれるスキルでいえば、何も長所がないんです。なんですけど、水曜日のカンパネラで歌い手にスカウトされて…。本当はアートワークとかを考えたり、プロデュース業がやりたかったんですよ。私、批評家気質なところがあって、“こうしたほうがいいと思う”と文句だけはいくらでも出てくるというか(笑)。だけど、そういう裏方は求められていなかったので、自信はなかったんですけど、少しずつ始めたという感じです。
――乗り気ではなかったんですね。
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