辛口で知られるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)で97%と高評価評価の『クイーンズ・ギャンビット』(Netflixドラマ全7話)。全話レビューの第4回目では、主人公のチェスの天才少女ベス(アニャ・テイラー=ジョイ)と養母アルマとの別れが描かれます。『愛の不時着』にも劣らない熱狂を生んだ傑作の見どころを、『嵐にしやがれ』でもプレイされて話題になった『はぁって言うゲーム』の作者・米光一成が一話ずつ解説していきます。
【『クイーンズ・ギャンビット』全話レビュー第4話】vol. 4
養母アルマとベスの違い
ベス(アニャ・テイラー=ジョイ)はチェスの大会で、養母とメキシコに行く。Netflixオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』独占配信中。
好きなことや得意なことを仕事にすべきか、趣味にすべきか。悩ましい問題だ。『クイーンズ・ギャンビット』第4話は、この悩ましい問題をめぐるドラマだ。
主人公ベス・ハーモン(アニャ・テイラー=ジョイ)は、孤児院から出て、チェスの才能ひとつでのしあがってきた。
1966年、メキシコ大会へ。養母アルマ(マリエル・ヘラー)は文通相手の男に夢中だ。