2021年3月16日 20:10
ハチャメチャなのにエモい…超身勝手なオッサンの人生最後を描く映画とは?
寿命の短さに納得いかない彼は、天国の役人に食ってかかり、「いったいいくらスムージーに金かけたと思ってんだ!」とクレームをつけるのよ。すると、なんと天国の寿命計算に前代未聞のミスが発覚。彼の寿命はもうちょっとあったの!でも、それはたったの92分間。そこで特別措置として、彼はタイムリミットつきで現世に戻されることに……。
冒頭、このオッサンの身勝手さには共感できないものの、死んだときに考えることには見事にズキュン。いや、もし寿命がわかっているなら、メランコリックに人生の終わりを感じられると思うんだけど、実際のとこ人っていつ人生を終えるかなんてわからないじゃない。きっとあたしが死に直面したら、「植木の水やりしてなかったわ」とか、深いことを考える間もなく現世とオサラバということになると思ったのよね。その点だけはガチ共感よ。
だってあたし、養う家族もいないし、独身ゲイだし、パオロほどじゃないけど、正直、超身勝手な人生歩んでるんだも~ん。
冒頭こそハチャメチャコメディなんだけど、ここから先の物語はかなりエモい!寿命がわかった上で現世に戻されたパオロがまずすることは、それまでなおざりにしてきた家族との時間を過ごすこと。