くらし情報『「性被害の問題に関心を持つきっかけに…」 木崎みつ子の力作『コンジュジ』』

2021年3月15日 18:40

「性被害の問題に関心を持つきっかけに…」 木崎みつ子の力作『コンジュジ』

ある女の子が過酷な少女期から青春期を振り返る形で進む、木崎みつ子さんの『コンジュジ』。胸が痛む場面も多いが、少女が生きるよすがになるものを見つけ、やがて地に足をつけて踏み出す決意をするさまに、光が差す思いがする。

過酷な現実を支えたのは空想の恋人。夢物語を踏み台にした、再生を描く。
「性被害の問題に関心を持つきっかけに…」 木崎みつ子の力作『コンジュジ』


「最初の1行を書いたのは2015年。性虐待の報道などに触れたことが書く動機のひとつですが、どうやれば当事者の方や作品を読んでくださる方を必要以上に傷つけずに小説にできるのか迷って…。書き上がるまでに5年かかりました」

逡巡を重ねながら書いた力作だ。

主人公のせれなは、身勝手な母親が出奔し、残された弱い父親と暮らす。母親代わりになろうとしてくれた異国の女性ベラさんもいるが、父との関係は安定せず、家庭は壊れたままだ。そんなせれなの孤独を救ったのが、すでにこの世にいない往年のロックスター、リアンだった。

「身近なアイドルよりも、時代も国も違う遠い存在の方がリアルタイムでの情報が入ってこないので、夢を見やすいかなと思ったんですね」

作中で描かれるリアンや彼の所属するバンドのエピソードを読んでいると、実在していたのではないかと思わせるほどリアリティたっぷり。

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