2021年3月9日 21:00
天才少女と凡才男性の同棲…「能力格差が生む」悲惨な現実『クイーンズ・ギャンビット』第5話
チェスの対局をすると、ベスにははっきりと見えている手筋が、ベルティックには見えない。
「君にはついていけない」
チェスのことだとベルティックは割り切ることができない。
「ぼくはチェスが好きじゃない。かつてのぼくほどには」
とベルティックは言ってしまう。ベスと一緒に暮らすことで、自分のチェスへの集中力がベスほどではないことを思い知らされてしまったのだ。ベルティックは、ベスのスタイルをこう表現する。
「ナイトやビショップを惜しみなく捨てる。素早くキングを攻め敵を動けなくする」
ベルティックは、自分を惜しみなく捨てられた駒のように感じている。
恋のABCにコーチは必要か
1967年オハイオ米国チェス選手権で、ベスは連勝。マルチ画面を使ってテンポよく試合を見せる。過去の対局では負けたベニー・ワッツにも勝つ。ベニー・ワッツを演じるのは、トーマス・ブロディ=サングスター。『ラブ・アクチュアリー』の片思いに悩む少年を演じて一躍有名になり、『メイズ・ランナー』でイケメンに成長した姿を見せ、『ゴッドレス 神の消えた町』『ゲーム・オブ・スローンズ』等に出演。
ボルコフと再戦するためには、「いいコーチが必要だ」