2021年3月28日 19:40
田口トモロヲ「普通の人であることが一番パンク」 そのワケは?
作品に渋みと深みを加える名バイプレイヤーたちの魅力を探る。その佇まいだけで十分な存在感があり、画面に映るだけで作品に説得力を与えてくれる名優。映画『バイプレイヤーズ』公開を前に、大人の渋みと色気、チャーミングさの源泉を伺いました。
「普通の人であることが一番パンクだと思っています」
取材のテーマが“大人の男性の色気”であることを伝えると、「アダルトセキシーってやつですね」と、茶目っ気たっぷりに返してくれた田口トモロヲさん。
「僕は、大好きな昔の名バイプレイヤーと呼ばれる俳優さんたちに、そこはかとない“お色気”を感じるんです。あまり健康然としていなくて、ちょっと猫背でシニカルなムードを漂わせているような。自分が憧れるのは、殿山泰司さんとか佐藤慶さんのような、イケメンではなく独特の風貌で、佇んでいるだけで絵になるような方。ミュージシャンで言ったら、圧倒的に影響を受けたのはセックス・ピストルズのボーカルだったジョン・ライドンですね。
パンクっていうムーブメントを牽引しながらも、パンクは誰でもやろうと思えばできるんだということを謳ってきた人。それで自分も音楽を始めたし、その教えは今でも大事にしたいと思っています。