岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プロデューサー」です。
以前に、A&Rとは何かという話をしたかと思います。アーティストの活動を音楽制作からプロモーションまでサポートしてくれる“縁の下の力持ち”的存在ですが、それとは別にプロデューサーという役職名をみなさん、よく耳にするのではないかと思います。では、プロデューサーとは一体、何をする人なのか?これを今回は考えたいと思います。
A&Rと同様に、この役職の定義はとても難しいです。音楽業界において、やり方、進め方が人それぞれ違うからです。でも、まあ、ざっくり言うと、プロデューサーとはそのアーティストの活動全般を仕切ってくれる総指揮者のような存在です。
モーニング娘。などのつんく♂さんやPerfumeの中田ヤスタカさんが、まず思い浮かぶのではないかなと思います。楽曲の制作を手がけることにはじまり、どのスタジオで録音するか、どんな奏者に演奏してもらうかなど、特に音楽制作の面を重点的に見るのが音楽プロデューサーです。そういうことを専門にする方もいれば、もっと広くアーティストのキャラクターやイメージ作りだとか、どんな雑誌やテレビに出るか、どんな衣装を着てどういうライブをするかまで、全体の方向性を見てどう活動していくのかを決めるプロデューサーもいます。