2021年4月3日 10:00
ゾクゾクする…世界的アーティストのミステリアスな話題作、公開!
個々の作品だけでなく、作品を置いた展示室や建物も含めたすべてがひとつのインスタレーション作品であり、作家の大きな自画像になっています。
彼は18歳のときに自伝を執筆しようとしたことがきっかけで、「建物としての自画像」という構想を思いつき、以来30年以上にわたり、このテーマで制作を続けています。
プレス内覧会にリモート参加したマンダースは、このコンセプトについて次のように語りました。
マンダース建物としての自画像というものは、まず想像上のフロアプランを作ります。東京の展示でも、フロアプランを作りました。展示室のサイズや天井の高さ、面積もすべてが作品の一部になります。そのなかで、自分の好きなところに作品を配置できます。私にとっては全部集めてひとつの作品で、個展そのものが大きな作品なのです。
また、別のインタビューでマンダースは「作品は文章のようになる。言葉そのものよりダイレクトに語りかけてくる」とも述べています。
自伝を文章で書くかわりに、彫刻作品などを含めた展覧会そのもので表現し、それが作家の自画像となっているようです。
崩れた顔の意味は…
マンダースの作品には、崩れたりひび割れたり、胴体が分割されていたりと、不穏な雰囲気が漂うものが多くあります。