2021年4月3日 19:40
実力派女優シム・ウンギョン「えぇ~そんな~」と感じた監督の言葉
韓国で実力派女優として唯一無二の存在感を誇っていながら、いろんな国でお芝居がしてみたいという夢を胸に、‘17年に日本のエンタメ界へ進出。その後‘19年の映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、海外の俳優として史上初の快挙を成し遂げたシム・ウンギョンさん。「言葉足らずでも自分の気持ちを自分の言葉で伝えたい」。そんな想いから、すべての質問に美しく丁寧な日本語で答えてくださいました。
――写真家の上田義彦さんが構想から15年かけて形にした最新出演作『椿の庭』がまもなく公開に。
ウンギョン:実はこの作品は、日本映画初仕事。『新聞記者』や『ブルーアワーにぶっ飛ばす』よりも前に撮り始めた作品なんです。お話をいただいた時は、世界的な写真家の上田義彦さんとご一緒できる喜びが大きかったですね。
――物語の舞台は海を望む高台の一軒家。家族の思い出が根付くその家を守り抜こうとする絹子(富司純子)と、ウンギョンさん演じる孫娘の渚との絆が描かれていますが、台本を読んだ時の印象は?
ウンギョン:私たちが何を守り、これからを生きていくのかについて語る映画なんだろうなと思いました。美しい世界観が台本を読んだだけでも伝わってきたので、監督は本当に自然を愛している方なんだなという印象を受けたのも覚えています。