2021年4月7日 20:00
「日本はゴジラも含めて大好き!」 世界的監督に抜擢された期待の新星たち
私がオーディションを受けたのは、16歳のときですが、ちょうどその年代って自分に自信がない時期だったりしますよね。しかも、現代のようにSNSがある世界に生きていると、簡単に自信が崩れてしまうことがあるので、そういうなかで自分を愛して、何かを発見しようとするキャラクターを演じることは簡単ではありませんでした。
ジャック僕も最初はフレイザーのアイデンティティに関する部分や彼の深い内面に、どこまで自分が共鳴できているのかわかりませんでした。でも、撮影を進めていくうちに、演じているキャラクターを通して、自分もいろいろなことを経験できたので、後半はすごく理解できるようになったと思います。最終的には、役者としての自分の能力を高めてくれるだけでなく、自分自身も変えてくれたので、大きな学びを与えてくれた役になりました。
役者として解放されるような感覚を味わえた
―ルカ・グァダニーノ監督といえば、世界的にも注目されている監督ですが、印象に残っている演出方法やアドバイスなどはありましたか?
ジャックルカは「こういうふうにやらなきゃいけない」みたいな強制するような演出ではなく、僕たちが自分の本能を通して自然に役を表現できるように、自由を与えてくれました。