くらし情報『門脇麦「舞台はいろんな試みができる嬉苦しい作業」 熊林弘高の演出に再び』

2021年4月12日 21:40

門脇麦「舞台はいろんな試みができる嬉苦しい作業」 熊林弘高の演出に再び

テンポよく繰り出される膨大なセリフ。笑いを含んだ軽快な会話のなかに切っ先鋭い刃が交じり、ふいに世の本質を問う言葉でずばりと観客に切り込んでくる。そんな野田秀樹さんの傑作戯曲『パンドラの鐘』が、熊林弘高さんの手により上演される。出演する門脇麦さんが作品について語ります。

熊林さんの演出で、よりストレートに本題に向き合う作品になる気がします。
門脇麦「舞台はいろんな試みができる嬉苦しい作業」 熊林弘高の演出に再び


「熊林さんが野田さんの戯曲を演出するって聞いたとき、少し意外だと思いました。これまで西洋の翻訳劇を演出している印象があったし、どちらも肉体先行型の演出をされる方だと思いますが、その方向性がまったく違うんです。たとえば野田さんの場合は、体を動かしながら早口で喋ることで、あの大量の言葉たちを転がしていく感じがあって、言葉と体が相乗効果を生んでいく演出なのかなって気がします。
でも熊林さんは、言葉を転がしたり説明したりする動きというよりは、愛してるって言いながら殴り合う…といったような体と言葉が相反する動きをさせることが多いと思います。言葉にたくさんの意味が生まれるし、強い言葉を発せられる。そんな感覚です」

そう話すのは、舞台『狂人なおもて往生をとぐ』で熊林演出を経験した門脇麦さん。

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