2021年4月16日 21:10
ジェーン・スー、吉田羊の演技力を絶賛 「私のほうが偽者みたい」
お悩み相談のセリフについては、私だったらたぶんこういう言い方をするなどと意見をして、監修させてもらったのもありがたかったです。
――親の人生や、親との関係をどう受け止めるかについても考えさせられます。この本を書くことによって、お父さんとの関係にその後、変化はありましたか?
スー:私の場合、書くことが自己セラピーになっている部分が大きいので、自分の中で詰まっていたボトルネックがなくなり、父との関係はたぶん以前より良好になりました。今はさらに時期が進んで介護未満という段階になっていて、新しい連載を始めています。
――「マイ・フェア・ダディ!」ですね。お父さんのことを再び書こうと思ったのはなぜでしょう。
スー:『生きるとか~』が、親子という関係を情緒がどう捉えるかっていうところだとすれば、「マイ・フェア~」はもっとプラクティカルというか、老いていく親に対して現実に何をしなければいけないかを書きたいと思っています。いい意味でシステマティックにやっていかないと、感情的に引っ張られてしまうので。
前の本よりは実用書に近いかもしれません。
――読んでいて参考になります。ちなみに『生きるとか~』をお父さんは読まれたのでしょうか?
スー:読んだと本人は言ってますけど、たぶん読んでないと思います。