2021年5月6日 19:40
世界が注目! あのルーヴルにも特別展示した「日本を代表するスター彫刻家」の幻想アート
さらに2018年にはルーヴル美術館ピラミッド内に彫刻作品を特別展示し、大きな話題となりました。名和さんは現在、世界が注目しているスター彫刻家のひとりです。
名和さんが解説!
お披露目イベントでは、名和さんがご自身の作品について解説してくれました。
名和さん今回のGINZA SIXでの作品は、以前、瀬戸内海の犬島で手がけたインスタレーション《Biota (Fauna/Flora》(2013)(※編集部注:上記写真)を発展させたものです。
すべての生物相(Biota)はひとつのところから生まれ、動物相(Fauna)や植物相(Flora)、さらに微生物なども関係しあって生命があり、人間もその一部。人間中心ではなく、細胞をもった存在が全部つながってひとつになっている、ということを表現しています。
“鹿”の正体は…?
名和さん真ん中にいるのは鹿で、これは神鹿(しんろく)をイメージしています。神鹿とは日本の美術史で頻繁に登場している動物で、「神の遣い」として見立てられている存在。生命という神秘的な存在を見守っている象徴としての鹿です。
鹿の足元には島々が浮かんでいます。これらの島は、日本列島の原風景や、島国である日本の「国生み」